私たちの生活をより便利にしてきたプラスチックは、使い捨てられたあとも消えることなく、やがて海を漂い、微細化しながら生物に取り込まれ、蓄積を続けている。
本作品は、未来の貝類学者の視点に見立て、貝がこの先100年間でどのような進化や変質を遂げたのかを調査・記録した研究展示として構成している。
増え続ける海洋プラスチックが自然の循環の中へ取り込まれていく様子を貝のモチーフとして表現している。
貝は成長の過程で殻に成長線を刻むため、断面を観察することで、その環境の変化を読み取ることができる。
そこには、見た目の美しさと不自然さが同時に存在し、自然の中に残るべきものと、残してはいけないものとの境界を静かに問いかけている。










